離婚歴を周りに知られたくない
最終更新日 2022年12月13日
離婚歴を周りに知られたくないのですが、どうしたらよいでしょうか?
そのようなご相談が寄せられることがあります。
離婚したことがあることを現在の交際相手に知られたくないといったお悩みをお持ちの方もおられると思います。
結婚して婚姻届を出した場合、夫婦の一方が筆頭者、もう一方が配偶者になって戸籍が作られます。
離婚した場合には、配偶者は除籍されることになります。
たとえば、妻が離婚で除籍された場合、結婚前の親の戸籍に戻るか、自分が筆頭者となって新しい戸籍を作ることになります。
結婚前の親の戸籍に戻った場合でも、戸籍が結婚前の状態に戻るわけではなく、結婚して親の戸籍から抜けたという記録は消えないため、離婚したのだということが戸籍から分かってしまうということになります。
自分が筆頭者となって新しい戸籍を作った場合も、その戸籍から離婚したということが分かるという状態になってしまいます。
離婚歴を周りに知られたくないという場合には、転籍をするということが考えられます。
本籍地を別のところに移すということです。
本籍地を移した新しい戸籍には、離婚歴は引き継がれませんので、親の戸籍にある結婚前の自分に関する記載は消えるということになります。
このようにして、離婚歴のない戸籍を作ることはできるのですが、改製される前の戸籍である原戸籍や、在籍している人が誰もいなくなった除籍謄本からは離婚歴は消えません。
したがって、離婚歴を周りに知られたくないと思っても、戸籍から完全に離婚歴を消すということはできないのです。
戸籍は誰でも取得できるというものではないので、離婚歴があるということを自分で周りに言ったりしなければ、すぐに周りに知られるということはないかもしれません。
ただ、離婚歴が完全に戸籍からは消えないということは念頭に置いておいた方がいいでしょう。
当事務所は、姫路で多数の離婚等相談を受けており、離婚に関する膨大なノウハウを持っております。
離婚歴がどうなるのかも含めて、離婚した後の状況などについてどうなるのかご不安な方は、当事務所までお気軽にご相談ください。