最終更新日 2022年6月7日
ご相談
Xさん(50代・女性・会社員)は、夫(60代・男性・自営業)とY(60代・女性・自営業)との不倫を理由に、Yに対し、慰謝料の請求をすることを決意し、慰謝料請求訴訟を提起しました。しかし、相手方の対応からご自身では手に負えなくなり、当事務所を訪れました。
当事務所の活動
当事務所にご相談に来られた際、既に訴訟中で、Y自身、Xさんの夫との不倫を認めていましたが、慰謝料の支払いには消極的でした。また、Yの資力は乏しく、判決を得ても慰謝料の回収をできるか疑問を抱きました。そこで、当事務所としては、確実に慰謝料の回収をできるように目指しました。当事務所は、受任後すぐに、裁判所に対し、和解案を提示し、その和解案をベースとして和解交渉を行いました。
当事務所の活動の結果
その結果、2ヶ月間の交渉により、Yが、Xさんに対し、相当額の慰謝料を支払うとの訴訟上の和解を成立させることができました。また、当時、当事者間の感情的対立が激しかったことから、和解後に二次的紛争が生じないように慰謝料以外にいくつかの条件も取り決めを行いました。
Xさんは、Yから慰謝料を確実に受け取ることができ、将来の紛争も防止することができたので、喜ばれていました。また、Xさんは、訴訟中、弁護士が代理することにより、Yと直接やりとりすることはなく過ごせたと大変喜ばれておられました。
解決のポイント
不倫の証拠があり、判決により慰謝料請求が認められる場合であっても、相手方の資力がなければ確実な金銭の回収は望めないことが少なくありません。交渉や訴訟をする際、相手方の資力に着目することは、依頼者の目的を達成できるか否かを判断する上で非常に重要です。
当事務所は、不貞慰謝料請求に関する豊富なノウハウに照らし、相手方の資力に応じて臨機応変に最良の交渉の方法を選択することで、依頼者の希望する結果を得ることができました。