最終更新日 2022年6月7日
ご相談
敬虔な宗教家であるXさん(20代・女性・会社員)は、Y(20代・男性・会社員)がXさんの宗教を理解すると約束してくれたことをうれしく思い、Yと婚姻しました。
しかし、婚姻後、Yは、Xさんの宗教に理解を示さなくなるばかりか、Xさんにつらく当たり、他の女性とやりとりをするようになりました。
そこで、Xさんは、Yに苦言を呈したところ、Yは、Xさんと別居するとともに、離婚を切り出し、さらに調停を経て、離婚訴訟を起こしてきたため、Xさんは、ご自身では手に負えないと考え、弁護士事務所を訪れることを決意し、当事務所を訪れました。
Xさんは、Yからそのようなひどい仕打ちを受けても、Yさんに対する愛情は変わらず、きっとYさんとやり直せると信じておられました。
本件において、ほぼ唯一の争点は、離婚原因があるか否かでした。ただ、Xさんにとって、約3年という別居期間の長さがウィークポイントでした。
当事務所の活動
当事務所は、別居期間を主戦場とすることは不利と判断し、Yの努力不足に主戦場を変えて争うこととしました。
当事務所の活動の結果
その結果、第1審で離婚請求棄却の勝訴判決を勝ち取ることができました(本件は、控訴審で、関係修復を試みる方向で和解しました。)
解決のポイント
本件は、別居期間が3年となっており、取扱い方によっては、離婚判決が出てもおかしくありませんでした。
この点、当事務所は、離婚案件の豊富なノウハウに照らし、本件で何を主張すれば勝てるかを見極めて主張した結果、勝訴判決を得ることができました。
また、離婚訴訟においては、夫婦は密室でのやり取りとなりやすく、客観的証拠に乏しい点をどのように扱うかがポイントとなります。
当事務所は、客観的証拠を埋める方法を熟知しておりますので、客観的証拠が乏しい方も、あきらめずにお気軽にご相談いただければと思います。