最終更新日 2022年6月14日
ご相談
Xさん(女性、会社員)は、Y(男性、会社員)との間に子を妊娠し、Yと結婚を約束したものの、その後のYの煮え切らない態度により将来に不安を覚え、婚約解消と妊娠中絶を余儀なくされたため、Yに対し、償いを求めましたが、らちが明かなかったので、専門家に依頼することを決意し、当事務所にご相談に来られました。来られた際、Xさんは大変傷ついておられ、何とか力になりたいと考えました。
当事務所の活動
当事務所は、Xさんが多大な精神的苦痛を受けたとして、Yを被告として高額の慰謝料等を請求する訴訟を提起し、裁判の中で、Xさん側とY側とのやり取りを書面で克明に再現するなど粘り強い活動をしました。他方、Xさんの尋問による二次被害を避けるため、和解での解決を模索しました。
当事務所の活動の結果
その結果、裁判官から有利な和解勧告を得ることに成功し、請求額には及ばないものの、この種事案では高額な250万円の慰謝料を得る和解をすることができました。
解決のポイント
婚約破棄、妊娠中絶といったデリケートな事案は、被害者の多大な精神的苦痛を慰藉するため高額の金銭を請求することになる半面、密室でのやり取り立証に工夫が必要であり、また、尋問による二次被害を避けるなどの配慮が必要です。
当事務所は、書面を十分活用することにより立証困難と二次被害を避けつつ、裁判官に積極的に働きかけることにより、この種事案では高額な和解勧告を引き出すことができました。