最終更新日 2021年8月17日
ご相談
Xさん(50代・男性・自営業)は、妻Y(50代・女性・会社員)が複数の男性と不貞をしていることを知り、Yとの婚姻関係の解消、複数の不貞相手への慰謝料の請求を考えていましたが、
事柄の性質上、ご自身でYや不貞相手と冷静に交渉をしていくことができないことから、それらの交渉を依頼するため当事務所を訪れました。
当事務所の活動
当事務所は、夫婦関係の早期解消というXさんの要望を実現するため、まずYとの交渉について着手しました。
交渉を開始していくと、Yは、自身が不貞をした事実は認めたものの、交渉を続ける中で、自身の今後の生活面での不安等を理由に協議離婚には応じないなどと主張したため、一時、交渉は膠着状態となりました。
しかし、当事務所は、その間も粘り強く交渉を進め、双方の折り合いのつく事項の調整を図るなどし、依頼を受けてから4か月程度で協議離婚を成立させることができました。
しかも、一般に離婚に伴って男性側は妻側に多くの経済的給付を負いがちな中で、Xさんに関しては、そのような負担のほとんどない有利な条件で協議離婚の結論を得ることができました。
その後、当事務所は、複数の不貞相手それぞれに対して慰謝料請求を行いました。
不貞の相手方らは、ともにこちらの求める金額の支払に難色を示しましたが、本件においては、不貞の事実関係についての証拠資料が相当程度そろっている事案であったため、
当事務所は、それらの証拠によって認められる各人の不貞期間や不貞の頻度等の事情を基に本件において相当額と認められる慰謝料支払いを求め、粘り強く交渉ました。
活動の結果
そうしたところ、当事務所の対応が奏功し、慰謝料請求事件の交渉依頼を受けてから4か月程度の期間で、複数の不貞相手それぞれから、提訴した場合と遜色のない金額の慰謝料を交渉により獲得することができました。
解決のポイント
配偶者の不貞行為を原因として離婚を現実のものとして考える場合、配偶者やその不貞相手との交渉をご自身でするのは、相当の精神的な負担・ストレスがかかる上、配偶者らへの怒りなどから冷静に交渉ができないということも十分あり得ます。
その中で満足のいく交渉結果が得られれば良いですが、そうでない場合に、ご自身で交渉を続けてしまうと法的に不利益な結論で合意せざるを得なくなったり、精神的な面で多くのストレスを残すだけの結果になるなどの事態が生じる恐れがあり得ます。
今回の事案では、これまでの当事務所が培ってきた豊富なノウハウを駆使し、依頼者の負担を最小限に抑えつつ依頼者にとって内容面で満足のできる結果を実現することができました。