最終更新日 2021年9月28日
質問
性的DV、モラハラ夫との生活が辛く家庭内はいつも居心地が悪く主人が家にいると子供も怒られてばかりで手をあげることもあるので別居したいです。
診断はおりてますが本人は認めず再三カウンセリングや投薬をお願いしましたが逆ギレするばかりです。別居に応じると約束したことも忘れます。
それならば距離を置き安全に暮らしたいのですが私が自宅で仕事をしているため家を出ることはできません。
即離婚は考えてませんが、この先治療をしないのであれば離婚します。
別居を納得させる方法とそれを法的な効力のある書面で残したいと思っていますがどうしたらいいでしょうか?
(当事務所注:ご主人は発達障害とのこと。)
弁護士からの回答
発達障害を持つご主人から性的DVやモラハラを受けておられるとのことですね。
ご相談の趣旨は、いったんご主人に家を出てもらったうえで、ご主人が治療を受けること、もし治療を受けない場合は協議離婚に応じることを約束させたい、ということでよろしいでしょうか。
ご相談者様が家を出ていくのであれば、別居は実現しますが、ご主人に家を出て行ってもらうことは、かりに家がご相談者様の所有であるとしても、法的に認められにくく、ご主人を説得するしかないと思います。
一般に、発達障害を持つ方は、他者と共感することが困難ですので、情に訴えても、別居に応じてもらえないことが多いと思います。
ただ、発達障害を持つ方の中には、知能の高い方がいますので、ご主人が知能の高い方であれば、離婚の可能性を説明しつつ、それを回避するには家を出て治療に応じるよう、論理的に説得するとよいかもしれません(その方法として直接対話が難しいようであれば、手紙でもよいでしょう。)。
もっとも、これをご相談者様がなさるのはしんどいということであれば、弁護士に交渉を依頼することをお勧めします。
そして、ご主人がいったん治療を受けると約束したにもかかわらず、治療を受けなかった場合、そのこと自体、性的DVやモラハラ、別居と併せて離婚原因となり、かりにご主人が協議離婚に応じないとしても、調停、訴訟による離婚が認められやすくなるものと思います。